2019年冬のスキー場リゾバ体験記。リゾバの魅力と裏側を大公開!出会いはある?恋人も見つかる!?

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2019年冬1月-3月にスキー場のリゾートバイトを体験した体験記になります。2019年冬にスキー場のリゾートバイトが面白かったので、2019年夏にもリゾートバイトに行きました。その時のリゾートバイトの体験記を1万字以上で詳しくまとめました。何となくリゾバに興味がある人、リゾバがどんなところか知りたい人、リゾバに行こうと思っている人、読み物として楽しみたい人などにおすすめの内容です。
 
私がスキー場のリゾートバイトをして感じたのは、リゾートバイトは、『旅行好き』や『アウトドア好き』に非常に相性が良いということです。1週間のリゾートバイトをするだけで交通費が支給されて全国の色々な場所に出掛けていくことができます。旅行好きな人は、リゾバをするついでに旅行を行えば、現地までの交通費を節約したり、現地に友達を作ったりすることも可能になります。旅行をしながら働ける♪スキーしながら働ける♪友達も作れる♪そのリゾバの魅力と裏側を紹介します。
 

リゾートバイトに行く決断した理由

 
リゾートバイトで働くことに決めたのは、スキー場をインターネットを検索していた時に、たまたまスキー場のアルバイト募集を見つけたからです。住居費、食費が無料で、休みの日にスノーボードも楽しめる職場環境というのは、旅行に行きづらい冬の刺激を求めていた私にとって魅力的でした。特に冬にスキー券が無料で付帯していると、スノーボードを楽しみながら冬の運動ができるので健康にとても良かったです。冬のスキー場のリゾバは、アウトドアが好きな人とって最高の環境と言えるでしょう。
 
リゾバに1回行くと、その面白さにはまり込んで、多くの人が「別の場所」で何度もリゾートバイトをリピートすることも多いです。リゾート企業の側では、またうちの企業に是非きてください!と、リピートを望んでいることが多いのですが、リゾートバイトで同じ場所にリピートする人は少数です。リゾバする人は、沢山の職場を経験したり、沢山の業種を経験したり、全国いろいろな地域に行きたいと思っている人が多いからです。
 
 

 

リゾバ派遣会社に登録

最初にリゾートバイトの派遣会社にオンラインで簡単な登録を行います。オンラインで履歴書の提出と言っても、各社オンラインの簡単なフォームで完結します。それほど複雑な履歴を求められる訳ではありません。

リゾートバイトの大手4社は、ヒューマニック(リゾバ.com)、グッドマンサービス(リゾートバイト.com)、アプリリゾート(はたらくどっとこむ)、アルファリゾートが有名どころです。案件は、ヒューマニックが多くて、時給はグッドマンサービスが良いと言われています。アルファリゾートは、提示している時給は良いですが、短期案件が少ないです。複数の派遣会社に登録して、比較してみるのも良いでしょう。

リゾートバイトでアルバイトしている人は、短期ならばヒューマニック(短期の案件も多いため選べる)、長期ならばグッドマン(時給が良いため稼げる)を使っている人が多いです。グッドマンの場合には、リピーター優遇時給もホームページに記載されています。

全く同じ内容の求人であっても、派遣会社によって全く条件が違ったりすることがあるので、派遣会社の求人内容は、1週間ぐらいの短期ならそれほど気にする必要はありませんが、1ヵ月以上の長期になればなるほど各社を良く比較して、気を付けて見る必要があります。長期になればなるほど、時給の違いが大きな収入の差になるからです。交通費上限は、ほとんどの派遣会社で同じですが、ある派遣会社では食費が無料なのに、ある派遣会社で食費がでないというようなこともあります。なお、時給・待遇などについては、職場で口外するとトラブルのもとになるので、口外しないのがマナーになります。正社員、他の派遣社員から嫉妬をかっても、良い事などなにもありません。ただし、1ヵ月以上も一緒に働いて仲良くなってくると、時給の話ぐらいしたくなりますよね。

派遣先の紹介

派遣会社に登録すると、派遣会社から電話があって、派遣先を紹介されていく流れになります。自分の希望がスキー場であれば、スキー場と場所を伝えれば、何社かピックアップして、オンラインやや詳細情報が多い「募集の概要」をメールなどで送付してくれます。各スキー場・温泉地などの「募集の概要(求人票)」を見て、自分が派遣されたい場所を決めていくことになります。もし、何社かピックアップして貰った中に気に入る会社がなければ、さらに送って欲しいと要求するか、自分でオンラインの検索を継続します。

重要な事は、派遣先の営業者に任せきりにならず、自分でも案件を良く検索してみることです。自分で案件を検索することで、案件に対する理解が深まります。何でも人に任せきりにして、電話先の営業者にお任せにしていると、自分にあった条件にであう事ができません。1日~2週間の短期案件であれば、大きな問題になる事はありませんが、1ヵ月~3ヵ月の長期案件になると、「メンドクサイ」と思っていると、後からトラブルになるので慎重に進めていきましょう。

派遣会社が紹介してくれる雇用体系には、2種類あります。1つが派遣会社が雇用して派遣するスタイルで、通常はこちらになります。もう1つは、派遣会社が紹介だけして、実際には派遣先企業が「直接雇用」するケースです。大きい企業などでは、直接雇用しているケースもすくなくないので、きちんと確認しておきましょう。

派遣会社が入るメリットは、雇用先とトラブルになった時に派遣会社が中間に入って対処してくれる点です。雇用先で『派遣さん』と呼ばれて、別会社から来た人として区別されます。現地企業における直接雇用の場合には、その現地企業に雇用される形になるので、トラブル・問題は、全て現地企業の人事部での対処になってきます。

派遣先に申し込み

自分が働きたい場所が決まった時点で、営業担当者に「ここで働きたのですが」と言えば、派遣会社のそのエリア担当者、もしくは派遣先の人事部(直接雇用の場合)に繋いで貰うかたちになり、具体的な業務の詳細を説明してもらうことになります。

1、派遣される期間
2、時給
3、具体的な福利厚生(スキー券無料、レンタル半額など)
4、食事の内容・負担金額
5、仕事の内容

それで大丈夫であれば、派遣先に『申し込み』を行います。申し込みを行うということは、派遣会社が派遣先の会社に『話を通す』ということになるので、この時点からキャンセルすることが非常に面倒になります。派遣会社によっては、申し込みの時点でキャンセルできないと説明している会社もあります。実際には、この時点で契約が成立している訳ではないので、キャンセルすること自体は可能です。

派遣会社に『申し込み』を行う時には、確実に行けそうだと感じた時に行うのが良いでしょう。1週間~2週間ぐらいの短期派遣であれば、それほど考える必要はありませんが、長期になるほど慎重になる必要があります。もし、リゾバをするのが最初であったり、任期満了できるか怪しい場合には、年末年始など1週間~2週間ぐらいの短期リゾバから開始するのが良いでしょう。任期を満了する前に辞めてしまう人も僅かに存在しており、派遣会社、派遣される会社ともに最も嫌がるパターンになっています。また、途中でやめると懲罰として「交通費支給」がなくなる派遣会社がほとんどです。

特に最初に「リゾバが思い描いていたものと違っていた」ということにならないように、派遣会社の人に質問して内容を良く聞いたり、自分の要望と照らし合わせたりするのが良いでしょう。特に自分がこだわる部分については、派遣会社と念入りに話し合っておかないと、現地に行って働き始めてから大きなトラブルになってしまいます。

私の場合には、『中抜け勤務』が非常に嫌なので、中抜け勤務がない規則的な勤務が保障されるというのであれば、時給が低かったり、たとえ食費がかかったとしても、そちらの場所に優先して行きます。中抜け勤務を好む人は、非常に稀な人であり、ほとんどの人が食事ができないという理由で、中抜け勤務を嫌がります。

中抜けがあるかどうかは、求人欄を見ると分かります。また、担当者に尋ねることで、中抜けがあるかどうかは、事前に必ず教えて貰えます。オンライン上では、中抜けがあることを隠して求人募集している派遣先の会社もあるのですが、事前にきちんと確認した方が良いでしょう。

優先採用されやすい人材

派遣会社を通じて、派遣先の会社に申し込めば、かなり大きな問題でもない限り、採用されます。既に派遣先企業での業務経験などがあり、期間が特に問題ないものであれば、すぐに採用される場合が多いです。すぐに採用されない場合には、もっと良い人材がいないか探して、最終的に他に良さそうな人から応募がないという時点で採用になります。

派遣先の会社での直接雇用は、業種を変更して欲しい(例:レストランで申し込んだけど売店に行ってほしいなど)の電話をしてくることもあります。その場合には、条件が違うので雇用をキャンセルすることもできますし、時給をアップして貰うことを交渉して別の業種に変更して貰う事も良いでしょう。大切なことは、相手と良く話し合って決める事です。私は、夏のリゾバにおいては、人事部の担当者に1時間以上も電話で「業種変更」を提案&説得されましたが、最後まで応じませんでした。人事部の担当者も、強制はできない、仕方ないといった感じでした。

スキー場に併設されているような大型ホテルでは、忙しい冬季に100人以上の派遣スタッフを採用します。人事部が各派遣会社に対して、各部署の求人人数を提示して募集をかけています。各部署の募集人数などは、派遣会社の営業員に聞けば、教えてくれることもあります。

優先採用されやすい人材 1、派遣先会社で業務経験あり
2、派遣会社で業務経験あり
3、同業種で業務経験あり
4、長期の日程を提示している
5、20代~30代

スキー場のホテル業種

スキー場のホテルでは、それほど業種に種類がある訳ではありませんが、自分の好みに応じて選択することは可能です。主にホテル系と、スキー場系に分けられています。ホテル系に接客業務・レストラン業務があり、スキー場系にチケット・リフト・インストラクターなどがあります。

この中の業種で、特に中抜けが多いのは、レストラン、売店になります。その他の職種は、通し勤務だけのところも多いです。特にスキー場業務は、日中に運営するので、中抜けがありません。どうしても中抜けが嫌だという場合は、スキー場業務をするのが良いでしょう。

1、フロント・ベル
2、レストラン調理
3、レストランホール
4、客室清掃係
4、ホテル売店
5、ホテルのジム・プール係
7、キッズルームなど
8、スキー場のレンタル
9、チケット・インフォメーション
10、スキー場のリフト係(スキー好き多い)
11、スキー場インストラクター(スキー中上級者)
12、スキー場パトロール(スキー上級者)

リゾートバイトというのは、その性質上、全ての業種がある程度の単純作業を覚悟しなければいけないものです。難しい仕事など何もないので、誰でもいいから申し込める求人となっています。簡単に言えば、コンビニのアルバイトと同じということになります。それでも、リゾート地で非日常感覚を体験することもできるので、コンビニのアルバイトよりも楽しいことが多い事もあるというのがリゾートバイトの特徴です。

唯一、将来の就業に「業務経験」として使えそうなのは、フロント業務・ベル業務などで、将来的にホテルで働きたいという人は、このフロント業務・ベル業務を集中して申し込むと良いでしょう。年齢は、特に問われる事はなく、20代~50代まで幅広い年齢層がフロント業務・ベル業務を行っています。

最も人気がない業種が「ホテルの売店」であり、誰でも出来るので全く経験にならない、つまらない、中抜けがある、時給が低いなどの理由でやりたがる人が極めて少ない業種です。私も、売店だけは絶対に友達に勧めない業種です。

リゾバのメリット

 1、住居費無料(個室も多い)
2、食費無料(契約による)
3、スキー券無料
4、レンタル無料(スキー場による)
5、全国から選べるので旅できる
6、友達がたくさん作れる
7、社会勉強になる
8、わりと稼げる

リゾバの最大のメリットは、『住み込みで働ける』という点で、住居費・食費が全くかからない生活が過ごせることです。普通に暮らせば、田舎でも住居費4万円、食費3万円ぐらいかかってしまうので、低賃金の中でお金を簡単に貯める事ができません。都会ならば、住居費7万円、食費3万円ぐらいで合計10万円の出費がかかることも珍しくありません。いくら稼いでも手元に残る金額が少なければ、何もできない生活になってしまいます。そこで登場するのがリゾートバイトです。

リゾートバイトは、『住み込み』なので、住居費・食費を会社が負担してくれます。その理由は、リゾバの条件が良くないと人が集まらないということもありますが、リゾートバイトが隔離された場所が多いのでリゾート会社が住居費・食費を負担しないと生活が難しいからです。

高級ホテルもバイト採用の時代

今の時代には、高級リゾートホテル、旅館もアルバイトの大量採用を行っています。アルバイトがいないと、高級リゾートホテル、旅館ともに営業が成立しない状況になっています。

リゾートホテルにとって、忙しい時だけ雇えるリゾートバイトのスタッフというのは、社員のように固定費がかからずに忙しい期間だけ雇えば良い「非常にありがたい存在」なのです。

リゾートバイトの年齢層

リゾートバイトの年齢層で最も多いのが20代後半、次に20代前半、30代前半、30代後半、40代前半、10代と続いています。年齢にかなりの幅があって、20代後半が半数以外は、かなりのばらつきがあります。20代であれば、普通に皆で交流できますし、30代、40代であっても、自分次第で多くの友達を作る事ができます。

リゾートバイトで積極的に多くの人と交わることで友達が自然にできるので、自分次第という感じです。また、スキー・スノーボードを一緒にやると、友達の輪が一気に広がっていきます。

誰がリゾバで働くのか?

派遣会社から派遣されてリゾートバイトをしている人には、どんな人が多いのでしょうか?時期にもよりますが、夏休み、年末年始などの短期では、大学生が多くなります。冬のスノーボードのリゾートバイトは、スキー好きの20代後半のフリーターが多いという特徴があります。また、自営業者などが副業で来ていたり、高校の非常勤講師が3月だけ働きに来たりと、副業系で来ている人もいます。外国人では、台湾人がワーキングホリデーなどを活用して来たりしています。

冬のスキー場の現場で働く人たちは、社員半分、リゾバからの派遣半分で、様々な人達が来るので、その人たちの交流が1つの面白さでもありました。

リゾートバイトの住居

リゾバは、短期の勤務ならば相部屋、長期の勤務ならば個室になっている所が多いです。最近では、リピーターを増やすために個室にするところが増えてきています。また、年齢に応じて30歳以上なら個室になるところであったり、業種によって個室にしたりするところも増えています。

当然ながら、何人も一緒に過ごすというと面倒が起こりやすいので、個室の方が過ごしやすいと思います。最近では、やはり個室にこだわる人も増えています。リゾートバイトの寮は、寮に共有スペースのラウンジ(コミュニティスペース)がある場合とない場合があり、共有スペースのラウンジがある方が友達が作りやすくなります。友達が欲しいという場合には、寮に共有スペースがあるところを選んだ方が良いでしょう。

リゾートバイトの時給

リゾートバイトの時給は、ほとんど850円~1300円に設定されています。最近では、レストランの時給1200円を出す企業も増えてきました。それだけ人材を募集しても簡単に集まらないという事なのです。時給1300円を出している求人は多くはないですが、ベル・フロント、調理師などを高時給で出すホテルが多いです。ベル・フロントの場合、英語・中国語などの語学力が要求されることも増えています。また、調理師免許、寿司職人なども高時給になります。稀に会員制ホテル・エクシブのように通常の時給1200円、リピーターなら1400円で募集しているところもあります。

日本全国の多くのホテルで人材不足、応募が来ない、少ない事に悩んでいます。特にレストランで多くの人材を必要とするにも関わらず、ホテルのレストランで長期間働きたいという人の数は少ないのです。それを反映して、リゾートバイトの時給もジワジワと値上がり傾向にあります。

実際のリゾバの勤務・給料例

リゾートバイトでは、同じホテル勤務であっても、時給・労働条件が全く異なる事があります。ホテル設備内で食堂の利用ができますが、リフト係などのお昼が弁当ということも珍しくありません。時給・労働条件などを良く確認して応募する必要があります。

通し勤務に近い勤務

形態通し勤務に近い職場では、朝7時30分からの勤務であれば、朝食が食堂で食べられる施設もあります。また、ホテルの場合に昼食はきちんと取れて、仕事が終わってから夕食を食べる事もできるようになっています。

普通の日勤の場合
7時30分 仕事開始
(4時間勤務)
11時30分 仕事終了
(昼食)
14時00分 仕事開始
(4時間勤務)
18時00分 仕事終了
(夕食)

午後から勤務の場合
14:00分 仕事開始
(18:00~19:00休憩・食事)
23:00分 仕事終了

中抜けのブラック勤務形態 ブラック勤務形態では、リゾート地で朝食をまともな購入することが難しいので朝食が食べられず(もしくは自販機の添加物だらけのパン1個やカップラーメンなど)、昼食を食堂で獲れたとしても、夕食が抜きになるという勤務実態になっています。

7時00分仕事開始
(4時間勤務)
11時00分 仕事終了
(昼食)
16時00分 仕事開始
(6時間勤務・残業あり)
22時00分 仕事終了

時給1000円で普通に8時間働いた場合には、1000円×8=1日8000円の収入です。月額25日働くと、8000円×25=20万円になり、手取りが18万円ほどだと考えられます。残業がある職場、ない職場がありますが、多くの場合に残業があるので、1ヵ月で20万円を少し超えるぐらいの稼ぎを想定しておくと良いでしょう。

時給1200円で普通に8時間働いた場合には、1200×8=1日9600円の収入です。月額25日働いたとすると、9600円×25日=240000円になります。実際の手取りは、社会保険、食費などを考えると、21万円ぐらいを見ておくと良いでしょう。リゾートバイトには、残業がつきものなので、いくらか残業した場合には、手取り23万円ぐらいになるかもしれません。

朝から昼まで4時間働いて、夕方から夜まで6時間働く勤務の場合、時給1200円で計算すると8時間×1200円+2時間×1500円=12600円になります。月額25日働いたとすると、12600円×25=31500円になります。時給1200円で働いても、毎日の残業があれば、30万円を超えることができます。

リゾバの待遇が社員より良い?

リゾート施設では、アルバイトの待遇を良くしないと、全く人材から応募がないところも増えています。本当に誰も応募がない状況に陥ってしまうと、残った社員で対応しきれないサービスになり、お客様からのクレームに繋がります。リゾート地で人材が不足する時には、仕方がないので支配人(ホテルで最も給料が高い人)がレストラン、フロント、ベルなどのお手伝いをしていることも珍しくありません。支配人が単純作業をお手伝いすることになるのは、ホテルにとって高コストに繋がるので、それなら時給を高くしてもアルバイトを採用した方がいいということになるのです。

人材が慢性的に不足している状況で、アルバイトを集める方法として、リゾバの時給も1000円以上に設定されることが増えてきています。時給を高くしないと『本当に誰も応募しない状況』なので、今では時給1000円以上を探すのが当たり前になってきています。時給1000円で働くと、1ヵ月に20万円以上、残業があると25万円以上が口座に振り込まれることになります。家賃・食費がかからないので、手元に残るお金が多いのです。

リゾート施設で働く社員の給与が非常に安く抑えられる一方で、リゾバで短期で来ている人の給料が高くなってきているので、そのバランスが崩れてきていたりします。それについて、リゾート会社で働いている社員の不満が増加してきています。1ヵ月だけで見ると、実際の手取りに加えて、寮費・食費が無料であるので、正社員よりも待遇が良いということもあるのです。それは、裏を返せば、そのように条件を良くしないと人材が集まらないからでもあります。

さらにリゾート地にアルバイトで出来ている人たちは、若い人達を中心に半分遊びで来ている感覚なので、男女の恋愛だ、皆でスノボだと楽しそうにしているのです。一方で、オッサン社員たちの中には、本気で生活のために働いているリゾート施設に飽きてしまった人達が多いので、リゾバで働く若者を恨んだり妬んだりして攻撃したくなる理由も良く分かります。私も沢山のバイト女性と仲良く話することが多かったので、その姿を一部のオッサン社員が嫉妬して、私に強く当たってくることもありました。正社員なんてサッサと辞めて、派遣になった方が暮らしやすいのでは?と思う正社員の人も増えているという事です。

ホテル業界というのは、勤務時間が長い、休みが少ない、給料が少ない、働き方が不規則であるなど、働き方に多くの問題を抱えています。そのような働き方を長く続けると、心身ともに疲れ果ててしまうのです。社員形態で長期で働く人の離職率が高い事もあり、リゾートバイトのように短期のアルバイトで補充している状況になっています。実際にホテルの業務というのは、異業種に移れる若い人から辞めていきます。社員として残る人の多くは、地元で「その職場でしか働けない人たち」になります。

避けるべきリゾバのブラック職場とは?

リゾートバイトには、異常な働かせ方をする「ブラック職場」も沢山あります。例えば、労働時間は、中抜けがあって、残業が多くて、食事時間が不規則で、睡眠が十分に取れない職場というのが実際に存在しています。朝7時に出勤して、昼に中抜けして、夕方から入って夜11時まで残業という勤務では、朝食、夕食がまともに取れずに長時間労働で、体調不良に陥る可能性があります。こうした職場は「ブラック職場」の典型なので、絶対に避けるべき職場です。1週間ぐらいならまだしも、このような職場で3ヵ月も働くと、自分の体を壊す原因になってしまいます。

やはり、多くのリゾバ応募者が重視する項目は、食事、寮環境、労働時間などです。私が特に妥協できないのは、食事の部分です。毎日、お弁当食は絶対に食べたくないし(長期間になると明らかに体に悪い)、朝食抜きが長期間になると体に良くありません。食事がきちんととれる職場であり、規則正しい時間で勤務できるならば、他の場所よりも時給が低かったとしても、そのリゾバを選びます。ブラックすぎる職場によっては、とても手がつけられないような冷凍食品を解凍したような弁当が提供されている場所もあり、弁当に手を付けずにコンビニから買ってきて代用している人もいるぐらいでした。小規模ホテルだから良い、大規模ホテルだから悪いという訳ではないので、前もって質問してみたり、インターネットで調査することが大切です。

リゾートバイトを決める時に重視する点というのは、人によって異なります。リゾートバイトを始める際には、自分が何を重視して、どのような職場ならば「きちんと任期満了ができるのか」という事を考えておく必要があります。

私が重視する項目
1、食事がきちんと食べられるか
2、食事が弁当ではないか
3、食事がまずくないか
4、中抜けのある・なし

 

リゾバで自分を成長させる

リゾートバイトは、時給が高いことが重要ではありますが、『お金だけを求めて来ている人』というのは、リゾートバイトを十分に楽しめていない人が多かったです。リゾートバイトは、普段は行けない場所に行って観光したり、スキー場を無料で楽しんだり、自分の視野を広げたり、数多くの友達を作れるというメリットがあります。単に「お金を稼ぎたい」というだけでは、リゾートバイトを十分に楽しむことができません。

リゾートバイトの良さというのは、全国のリゾート地を選んで交通費を支給されて行けるところです。リゾートバイトを単なるアルバイトと考えるのではなくて、自分を成長させるための大きなチャンスと考えていれば、自分を成長させることができるようになります。

自分を成長させる機会と考えている人であれば、どこに居ても成長する事ができます。それは、次回からの時給交渉を有利にすることでもあるのです。「前回のリゾートバイトでこんな経験ができたので、今回はもっと時給を高くお願いしたい」と言うことができます。逆に言えば、自分が成長する気がなくてお金だけ稼ぐ気持ちでいると、リゾートバイトで毎年のように似たような職場で同じ給料で働くことになってしまいます。

 

到着の翌日から勤務

リゾートバイトは、寮が提供されますが、その寮というのは「働いている期間限定」で使えるものとして提供されます。入寮の次の日から働いて、働く期間が終わったら、その2日後ぐらいには退寮しなくてはいけません。

私の場合、スキー場のホテルに到着日した当日に寮の説明、仕事内容の説明などが行われて、到着日の翌日から勤務になりました。リゾートバイトの会社にもよりますが、到着した初日1日目に「簡単な説明会」が2時間~3時間ほど開催されることが多いです。私の最初のリゾバも到着日に説明会が開催されて、4人で社員から説明を受けました。そこで一緒になった数名は、連絡先を交換して、後からも仲良くすることができます。

到着した翌日から勤務が開始になりますが、最初のうちは、本当に退屈な仕事しかやらせて貰えなくて退屈に過ごす日々でした。

長期契約のリスク

リゾートバイトは、仕事の内容が基本的に「単純作業の繰り返し」になるので、最初のうち働くことを新鮮に感じたとしても、1週間もすると飽きてきてしまいます。リゾートバイトは、休みが少ないこともあって、1ヵ月、2ヵ月といると疲れと不満が大きくなって、辞めたいと思う事もでてきます。派遣会社、派遣先ともに長期契約の人を採用したがる傾向がありますが、途中で退職とならないためには、最初から長期の契約をしないことが大切です。そのリスクマネジメントも個人に求められています。スキーシーズンは、2ヵ月~4ヶ月という長期の契約を求められますが、最長で2ヵ月ぐらいの契約にしておくのが正解だと思います。よほどの問題がない限りは、お願いすると延長して貰う事ができます。

中抜けで飯が食えない実態

 

リゾートバイトで最も不評なのは、中抜けというホテル特有の働き方です。お客さんに合わせるスタイルで従業員が働くので、朝早くに活動を開始して、お昼に休んで、夜にまた働くというスタイルです。例えば、朝7時~10時まで4時間出勤して、昼に4時間の休憩を取って、夕方4時~夜9時まで5時間勤務という感じです。勤務時間が朝食、夕食の時間帯にかぶってくるので、朝食、夕食を取れないことも多くなるのです。食事をせずに動き回るというのは、非常に不健康な働き方と言えるでしょう。この中抜けが不健康である状況を回避するために『作り置き』などで夕食を取れるようにしている親切な会社もあります。

リゾートバイトの中には、「中抜けがない」職種もあって、中抜けがないことは、時給が低かったとしても非常に大きなメリットであると感じる人が多いです。

気持ち悪い社員がいる職場もある

ほとんどの職場においては、社員が短期で来ているアルバイトに対して親切・丁寧に接してくれます。すぐ辞める短期のアルバイトに厳しく接しても意味がないですし、アルバイトが辞めたり、企業の悪評が広まったら大変だからです。アルバイトには、リピーターとして来てほしいということもあるでしょう。その一方で、リゾバの職場によっては、「トンデモない人間」がいる職場も一部に存在していることも事実です。

私の働いていた東北地方のスキー場に併設された某ホテルでは、社員の1人に変なオジサンがいて、女性アルバイトに対して「それだと結婚できないぞ」と話したりするなどのセクハラ、男性アルバイトにパワハラを行ったりして、短期アルバイトに嫌われていました。稀にそういう変なオジサンもいる職場があることも事実です。その場合、職場の管理職に報告するか、派遣会社を通じて抗議するのも良いでしょう。

休日があるかを確認する

人数が足りない職場、少人数採用の職場では、なかなか休日を入れてくれないことがあります。スキー場でアルバイトして、スノボしたいのに、1週間に1回、1ヵ月4日、5日しか休みが貰えませんでした。この休みの少なさだと、友達とスノボに行く日が本当に限定されてしまいます。通し勤務(中抜けなし)だと、午後から出勤などもあり、午前中に友達の休みに合わせてスノーボードできたり、ナイターを楽しんだりすることは可能です。中抜けがある場合のシフトだと、中抜けの時に友達とスノボーに行くのは、非常に困難です。

休みの日にスノボー

スキー場のリゾートバイトは、スノボをする人にとっては、最高のアルバイトです。スキー場でアルバイトする期間の「スキー場無料券」が付帯している場合がほとんどなので、休日などの自由時間があるときにスキー・スノボを滑り放題になるからです。

スキー・スノボーのメリットは、アルバイトの仲間どうしで一緒に滑る事で、友達がどんどん増えていくことです。休みの日には、チームのような形で大勢で滑りにいくような事が良くありました。2ヵ月~3ヵ月も一緒にいると、皆が仲良くなることができるのです。

その一方で、スキー場のアルバイトは、スキー・スノボをしない人にとっては、全く面白いと言えないでしょう。スキー場にアルバイトに来ているにも関わらず、スキー・スノボを全くしない人もいました。その場合、友達の数を増やしていくのが難しいことが多かったです。スキー場のアルバイトでは、スキー・スノボーに行くことを前提にした方が楽しいです。

全国に友達がどんどん作れる

スキー場で働くリゾバでは、とにかく友達を作るチャンスが毎日のように沢山あります。寮の共同スペースでは、毎日のように飲み会が開催されたりします。また、スキー場にあるレストランで従業員どうしの飲み会があったりすることもあります。

コミュニケーション能力の高い人は、最初から誰でも話しかけて友達になっています。自分の部署でリゾバに来た人はもちろん、自分の部署以外の人ともスノーボードで友達になったり、寮の雑談ルームで友達になったりすることができます。私も、友達を増やしたいと思う方なので、多くの人に積極的に話しかけて、友達を増やしていきました。

ガチのイケメン、超かわいい女の子もリゾートバイトに来ています。ガチのイケメン、超かわいい子が同じ部署であれば、それだけで楽しく働くことができます♪また、別の部署であったとしても、寮の雑談ルームで会話をしたり、一緒にスノーボードにでかける機会が沢山あります。

リゾバに行ったと友達に言うと、必ず「可愛い子いた?」と聞かれるんですけど、いましたよ!凄く可愛くてスノボが超上手な子がいました!沢山の友達ができることも、リゾートバイトの凄いメリットだと思います。コミュニケーション能力が高い人であれば、年齢を問わず、20人~30人ぐらいの友達を作る事も難しくありません。そして、リゾバの友達は、リゾバが終わったあとでも一緒に遊びに行ったり、旅行に行ったりする友達になります。社会人になってから友達を作るのは難しいので、リゾバが非常に良いきっかけになります。

リゾバで出会った友達とは、LINEやインスタを交換して、今でも交流しています。学生、様々な立場の社会人、外国人など、普段はあまり交流できない人とも交流して、友達になることができました。

外国人の友達もできる

リゾバでは、外国人の友達も作る事ができます。日本国内にいると、外国人の友達をつくる機会というのは、なかなかないですね!ほとんどのスキー場で、外国人向けの接客のために外国人スタッフがアルバイトに来ています。オーストラリア人のスタッフ、台湾人のスタッフ、韓国人のスタッフなど、様々な国から色々な人が働きに来ていて、多国籍の友達を作る事ができます。

実際に私も、台湾人、韓国人、オーストラリア人などの友達が本当に沢山増えて、リゾバを終えて台湾に行った時にも、一緒に遊ぶことができました!

リゾバ男女の恋愛事情

リゾバを通じて友達が増えると、沢山の異性と仲良くなる事ができます。特に冬のスキー場バイトでは、スノボが好きで滑れる男性なら「スノボを教える」という名目で、女性をスノボに誘うことができます。私も休みの日に何度も女性と2人でスノボデートに行きました。リゾバが終わったらそれぞれの道に進むので、本気恋愛まで発展するとまで思いませんでしたが、少しドキドキしました。リゾバの職場で毎日のように会っているだけではなくて、友達を誘って数名でスノボに行ったりするので、凄く仲良くなることができます。ついでに、女の子のリゾバが終わるときにも2人で旅行に行きました。私のリゾバが終わる時には、リゾバで友達になった男性と、女性3人の5人で観光しながら東京まで戻ってきました。

リゾバのリピーター時給交渉

派遣会社、もしくは派遣先のリゾートを経営する会社では、出来るだけいちど任期満了しているリピーターを欲しがります。任期満了をしている人は、仕事を覚えるのが早いので派遣先企業の評判が良く、辞めるリスクも低いと判断されるからです。最近では、ウェブサイトにリピーター時給を提示する派遣会社もありますが、多くの派遣会社では、ウェブサイトにリピーター時給を提示していません。

派遣企業から同じ派遣先にリピーターとなる場合には、1日目からスムーズに働けることもあるので、必ず時給の交渉を行うのが良いでしょう。時給の上げ幅としては、50円~200円ぐらいが目安となります。それまでの経験、技能などをアピールして、自分から積極的に時給を交渉しましょう。派遣会社の担当者に「○○円、時給をあげてくれたら同じところで働きます」と伝えます。きちんと金額を提示して、本気度を伝える事により、派遣会社の方もきちんと検討(派遣先に値上げ交渉をする場合もある)してくれるでしょう。

リゾートバイトのメリットは、全国に行って新しい環境を楽しめることなので、出来るだけ新しい職場に行った方が学ぶことも多いですし、旅の気持ちも高まります。そこで同じ職場にリピートするのであれば、それなりの給料を提示して貰うべきなのです。自分がいくらぐらい提示を受ければ、また同じ職場で働きたいと思うかを考えて、派遣会社に伝えると良いでしょう。派遣会社も、リピーターを欲しいと思っているので、時給交渉に前向きに応じてくれるところが増えています。また、直接雇用でもリピーターに200円上乗せして、リピート率を高めようとしているところもあります。

派遣会社も、派遣先企業も、時給が低いという理由から、優秀な人材に次々と辞められてしまっては、先がなくなってしまいます。優秀な人材を囲い込むためには、能力に応じて賃金を上げていく必要性を認識しています。企業の要望に応じて、自分が給料を上げるに値する人物であるという理由を自分でアピールすることが必要です。派遣会社・派遣先の企業にとって、時給が高いモチベーションが高い人材が増えると、企業全体に好影響を与えるようになります。

派遣会社、もしくは派遣先が給料を上げるためには、どうして、この人がこの給料を貰えるのか?というそれなりの理由づけが必要になります。それを自分でも説明できなければ、派遣会社、派遣先企業を納得させることができません。他の人から「この人の給料だけどうして高いのか?」と言われた時に説明できないといけないからです。自分が技能を保有している(例:英語・中国語ができる)場合には、それを評価してくれない企業で働くのではなく、正当に評価してくれる企業に行くのが良いです。

1、語学力が優れている(英語・中国語など)
2、リピーターである(トラブルなく任期満了している)
3、他社での同種の勤務経験がある
4、その他の能力もアピール

なお、働いた時に不満で「今回は、行ってもいかなくてもどちらでもいいけど、時給を大幅に上げてくれるなら行く事も検討する」と考えている場合には、200円以上の時給の値上げを伝えてみるのもありでしょう。それで断られたら他の派遣会社・派遣先会社に行けば良いだけです。自分で「条件があまり良くない」と感じた場合には、リピートする時に高い時給を提示するのが良いと思います。ホテル、旅館など全国にいくらでもありますので、全国にあるので条件があわない所に無理に行く必要はありません。1つの場所にこだわらず、全国各地から良さそうなところを選びましょう。

派遣先から契約社員・正社員の打診

派遣先の起業家ら契約社員・正社員の打診を受ける事もあるかもしれません。ホテル業界では、若い人材が不足しており、頑張って働いてくれる若手正社員を欲しがる企業は沢山あります。しかし、安易に契約社員・正社員を受けてはいけません。特に契約社員になる場合には、非常に不安定な働き方である上、時給が下がってしまうことが多い実情があります。そして、リゾートホテルでは、多くの契約社員が派遣社員より安く労働しています。正社員に登用するというのであれば、職に困っている人でなら検討に値はしますが、良い条件を提示して貰えることはほとんどありません。例外としては、正社員になりたい(労働ビザで日本に長期滞在したい)外国人労働者などが応じるのは良いかもしれません。リゾートバイトは、リゾートバイトとして『ある程度のお金を稼げて楽しくアルバイトできる』と割り切るのが良いでしょう。

おわりに

2019年冬にスキー場にアルバイトに行って、毎日のように様々なイベントが刺激的でした。2019年冬のスキー場があまりに楽しかったので、2020年冬にもスキー場のアルバイトをすることにしました。

海外では、移民を受け入れているなどの理由で、低賃金の労働者が余っている国が多いので、リゾートバイトのような働き方は少ないです。日本で『リゾートバイト』という形態が発展してきたのは、日本国内のリゾート地において、社員をずっと維持するのが難しくなって、派遣社員に依存する形態が広がっていったからです。このリゾートバイトは、利用の仕方によっては、労働者にとっても非常にメリットがあるものになっています。日本特有のリゾートバイトの派遣システムを上手に活用して、一緒にリゾートライフを楽しみましょう!

 
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